葬儀・葬式マナー Funeral manner

葬儀以外でのマナー

通夜ぶるまい・精進おとし・お斎でのマナー

 

長居・飲みすぎはタブーです!

通夜の後の「通夜ぶるまい」、忌明け法要後の「精進おとし」、法要の後の「お斎」などでは、参列者は酒食でもてなされます。参列者へのお礼やお清めの意味と、故人の供養のために行われるので、喪家にすすめられたら、遠慮せずに席に着いて一口でも箸をつけるのが礼儀です。

ただし、あまり長居はせずに、頃合いを見計らって退席するのがマナーです。また、宴会の席ではないので、お酒を飲み過ぎたり、大声を出したりして羽目を外さないようにしましょう。
 

僧侶は最上座、遺族や喪主は末席に座ります

通夜ぶるまい、精進おとし、お斎は、喪主がお世話になった人たちを接待する席です。僧侶が参加している場合は、最上座に、世話役、会社関係者、友人や知人、親戚の順に座り、遺族や喪主は入り口に近い末席に座ります。喪主が席を指示してくれている場合は、それに従いましょう。

乾杯ではなく、献杯(けんぱい)で!

故人を偲んで杯を掲げることを、「乾杯」ではなく「献杯」といいます。献杯では、精進おとしや法事のお斎のはじめに行われます。

故人の位牌の前にお酒を入れた杯が供えられ、出席者にも杯とお酒が配られます。喪主のあいさつ後、親族または故人と親しかった友人が献杯のあいさつ(故人との思い出などを語る)をし、最後に「献杯」と落ち着いた声で述べて、杯を軽く上げます。出席者全員も「献杯」と発声して、同様に杯を上げます。この時、杯を高く掲げたり、近くにいる人と杯を合わせたりするのはタブーです。口に付けた後、拍手もしません。

献杯のやり方は、宗教や地方によってことなります
 

自宅へ戻ったら・・・葬儀直後のお清めの作法

キャプションです
葬儀へ参列した後は、家に入る前にお清めを行いましょう(浄土真宗以外)。

まず、家にいる家族に、手に水をかけてもらいます。さらに、胸、背中、足元に塩を振りかけてもらい、体を清めます。玄関の前に塩をまいてもらい、踏んで清めるという方法もあります。

一人で行う場合は、葬儀へ向かう前に水と塩を玄関の外に用意しておき、帰宅の際に自らで清めましょう。近年では、葬儀社が清めの塩を用意してくれるので、ぜひ活用してみてください。